ECCOが英文学研究を実りあるものにし、学生の視野を広げているバース・スパ大学の事例

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スティーヴン・グレッグ先生

ECCOが英文学研究を実りあるものにし、学生の視野を広げているバース・スパ大学の事例

(Eighteenth Century Collections Online enriches English Literature and extends student horizons at Bath Spa University)

「ECCOとは何か」

最初にリリースされたとき、センゲージラーニングのEighteenth Century Collections Online(ECCO)は、これまでの学術的なデジタル化プロジェクトの中でも最も壮大なものでした。以来8年が経過し、Part 2もリリースされた現在、ECCOは18世紀の印刷物のオンライン図書館としては世界最大規模のものです。英語圏諸国と英国の植民地統治の下に置かれた国々で1701年から1800年までのあいだに刊行された18万以上のタイトルと異版(約20万巻)が、ECCOには搭載されています。ECCOに搭載された文献は、大多数が英語で書かれたものですが、オランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ラテン語、スペイン語、ウェールズ語の文献も含まれています。総ページ数3,300万ページをフルテキスト検索することにより、利用者は直接、原本を刊行時のイメージ通りに眼にすることができます。ECCOは英語文献簡略書名目録(English Short-Title Catalogue)の目録レコードを基に制作されました。

スティーヴン・グレッグ博士(バース・スパ大学英語上級講師)が、ECCOがどれほど教育のクオリティを高め、18世紀英文学を勉強する学生の知見を広げてくれるかを説明してくれました。

「センゲージラーニングのECCOは、本学の2年生と3年生の学生が「ジェンダーと18世紀の小説」、「18世紀における帝国とアイデンティティ」という18世紀文学の課程を学習する際の学術的な経験を高める上で目覚ましい役割を果たしてくれました。
コンテンツの深さと広がりは非の打ちどころがありません。また、英文学課程の400人の学生がいつでもどこでもECCOにアクセスでき、学生、大学院生、講師の教育と学習に極めて大きな影響を与えています。」

「ECCOが学生に与える大きな影響」

グレッグ先生によれば、学生にとってのメリットが大きいようです。

「過去数年間、18世紀文学に関する学生の知識は狭くなり、『ロビンソン・クルーソー』のような少数の古典に限られてきましたが、これはこれらの作品がポピュラーであるため、出版社にとっては印刷しても採算ベースに合うからに過ぎません。センゲージラーニングのECCOは大量のデジタル化されたオリジナル文献を収録しているため、この壁を取り払い、これらのポピュラーな古典的作品を同時代の文脈の中に置き、古典が生まれた同時代の風景の中で作品を理解する術を学生に与えてくれます。ECCOによって学生は今やエリザ・ヘイウッドのような作家の作品にアクセスすることができます。ヘイウッドは18世紀にあってはダニエル・デフォーと同様ポピュラーでしたが、その後、忘れられました。学生たちは、ヘイウッドの小説を面白がってくれました。特に、『ファントミナ(Fantomina)』は、地方出身の無名の若い女性が偽装しながら性の遍歴を辿る物語ですが、学生のお気に入りだったようです。」

学生の文学的視界がこのような方法で広がるのを眼にするのは素晴らしいことです。ECCOは作法書、「モノ語り(it narrative-人間ではなくモノや動物を主人公や語り手とする物語)」、詩の選集・アンソロジーといった18世紀文学の様々なジャンルに対する学生の理解力を高めてもくれます。子供から大人になる過程の若い女性、あるいは時に若い男性を導くことを目的とした作法書は、社会的束縛の無い現代の女子学生のあいだでホットな議論を巻き起こしました。作法書は、宗教、求婚、結婚といった問題について社会的に容認された女性の役割を写し出するともに生み出し、さらに男の世界で生き残る術を教えてくれました。その他の書籍、たとえばメアリ・ヘイの『女性を代弁して英国の男性に訴える』は、男の世界で生き残る術というような教えを必要としたジェンダー間の格差に光を当て、その後起こった女性の権利を求める急進的な運動に向けて種を蒔いた書籍です。」

「作家がコインや時計のような無生物の役割を演じる「モノ語り」も学生たちの関心を集めましたし、様々な作家による広範囲の主題の詩を集めた選集もそうです。これは、今日私達が手にする特定の主題の詩集や特定の詩人の作品に捧げられた書籍の類とは趣が大きく異なります。」

「とりわけ学生の関心を集めたものとして強調したいのは、メアリ・ウォートレー・モンタギュ夫人とジェミマ・キンダースレーのような紀行作家です。モンタギュ夫人やキンダースレーが外国の風俗を書き留めた際の対照的な見解が、学生たちの心を掴んだのです。トルコ駐在英国大使夫人で貴族のモンタギュの手紙では、イスラム社会に対して共感に満ち、女性的な視点が見られるのに対して、夫のベンガル砲兵隊ナサニエル・キンダースレーに随ってインドを訪問したジェミマの手紙では、英国を離れた5年間のあいだに眼にした慣習に言及する場合にヨーロッパ中心主義が拭いがたく残っています。」

「教員にも大きな影響を与えるECCO」

教員には、ECCOのマーク機能(検索結果の中からお気に入りのものにチェックを入れ、後でまとめて閲覧する機能)が特に好評だったようです。特定の講座に関わりのあるコンテンツがある場合、それにフォーカスした形で学生に紹介することができるからです。

「女性らしさ、女性の作法、初期フェミニズム、ジェントルマンの流儀、男らしくない行動といったテーマに関わる文献を集めたものにマークのリストを作り、リンクを張りました。」

ECCOはまた、一流の学生を呼び込むのにも役立ちます。修士課程や博士課程をどの大学で修了するか迷っている学生にとって、ECCOは大学を選ぶ際の決定要因になり得るのです。第一級の一次資料を有すると謳うことができる大学こそ、大学院での研究には不可欠です。学生は当然ながら、この種の資料が利用できることを期待します。この種の資料は不可欠だと見做されます。」

「ECCOから得られる成果」

最後にグレッグ先生は言いました。

ECCOは本当に学生にインスピレーションを与えてくれます。努力を厭わない学生が真に飛躍することを可能にするのがECCOです。論文作成過程のクオリティ、理解の深さと広がりが、真に優れた論文を生み出すのです。」

スティーヴン・グレッグ先生のプロフィールは以下のサイトを参照ください。
https://applications.bathspa.ac.uk/staff-profiles/profile.asp?user=academic/gres4

本インタビューの原文は以下を参照ください。
http://gale.cengage.co.uk/ecco-case-study-bath.aspx

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