演劇検閲法の下でも逞しく舞台を守り続けたイギリス演劇界

2013年2月1日
物語カテゴリ: NCCO Stories
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イギリスは多くの劇作家を世に送り出してきた国です。イギリス演劇の黄金時代の立役者シェイクスピア。ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の原作を書いたバーナード・ショー。その他、各時代に個性ある劇作家が活躍しました。
ところで、18世紀中ごろから19世紀中ごろにかけての時代は、劇作家が苦難を強いられた時代です。発端は1737年に演劇検閲法が議会を通過したことです。演劇が政治の介入を許し、多くの劇場は閉鎖に追い込まれ、劇作家としての道を断たれ小説家に転向した作家もいました。劇作家にとっての冬の時代の到来です。
しかし、別の見方もできます。音楽が作曲家や楽曲だけで成り立つのではなく、演奏会や聴衆も音楽を支えているのと同様に、演劇も劇作家や戯曲だけで成り立つのではなく、俳優などの舞台関係者、観客や批評家も演劇を支える重要な担い手です。そして、舞台や俳優、観客や批評家に眼を向ければ、冬の時代と見えたこの時代の演劇が実は活気を帯びていた状況が見えてきます。新作演劇にとっての冬の時代にあって、斬新な演出でシェイクスピア劇に新風を吹き込んだりしながら、人々は演劇の火を灯しつづけました。”British Theatre, Music and Literature”には、リチャード・シェリダンが君臨した時代のドルーリー・レイン劇場に関する貴重な資料が多数搭載されています。
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