英国一の美人女優は詩人でもあった-メアリー・ロビンソン

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今も昔もセレブと言われる人々には、世間の好奇の眼差しが注がれます。昔、イギリスにメアリー・ロビンソンという女優がいました。地方都市の商人に生まれたメアリーは、ロンドンに上京、その美貌と演技力でドルーリー・レーン王立劇場の花形女優になります。当時の劇場は観劇の場でもあり、名士が訪れる社交の場でもありました。ある日、若き皇太子が観劇に訪れ、メアリーを見初めます。メアリーは、花形女優でありながら皇太子の愛人となりました。メアリーと皇太子の関係は公然の秘密だったようで、当時の新聞にゴシップ記事として取り上げられています。人々はメアリーをパーディタと呼びました。皇太子が見初めた時に、メアリーが演じていたシェイクスピア『冬物語』のヒロインの名前です。移り気な皇太子は、すぐにメアリーに飽きたらしく、関係は破綻しますが、したたかなメアリーは愛人になる時に結んだ契約を理由に、皇太子から慰謝料を勝ち取ります。

ところで、メアリーは女優としてだけでなく、詩人としても知られていて、多くの詩が残されています。世代で言えば、ウィリアム・ブレイクと同世代、ワーズワース、コールリッジ、バイロン、シェリー、キーツより一回りか二回り年上です。ところがメアリーの詩は、その死後これら男性詩人の影に隠れ、忘れられてゆきます。ところが、死後200年ぐらい経ち、20世紀の終わりごろになって、詩人メアリーが突然復活し始めます。忘れられた詩人を掘り起こそうという動きが出てきた結果、メアリーらの女性作家が忘却の淵から救われたのです。こうして今では、メアリー・ロビンソンはイギリスロマン派時代を代表する女性詩人として作品集や伝記が刊行されるようになりました。

NCCOの”British Theatre, Music and Literature”には女優としてのメアリーを伝える資料が含まれ、”European Literature, 1790-1840”にはメアリーの作品が多数収録されています。さらに、”British Politics and Society”に政治家フォックスの文書が収録されていますが、フォックスとメアリーは一時期、愛人関係にありました。メアリー・ロビンソンはNCCOの三つのアーカイブに関わる稀有な人物です。

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